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eMac1G/SuperDriveのハードディスク換装

作成日:2004年4月6日 最終更新日:2004年5月5日

SuperDrive化して利用範囲が少し広がったeMacですが、今となっては少し容量が足りないハードディスクも交換してみました。

※この記事で使用されているeMacは03年5月製造の1Ghz/Comboモデルです。
別モデルや製造時期の異なる製品の場合、一部に差異がある可能性があります。

※この記事は分解を推奨するものではありません。分解した場合、メーカーからの保証は無効となります。
分解される場合は各個人の責任でお願いします。

※参考URL:須山歯研eMacFan


ハードディスクの換装

前回SuperDriveに換装したときの要領で、シールドを外したところまでばらします。(写真1)

冷却ファンを固定しているねじ4カ所とファンの電源コネクタ、ロジックボードの電源コネクタを外します

フレームごと冷却ファンを外します(写真2)

ファンの下などフレーム周りの8カ所とスピーカー付近の2カ所のねじを外します。

ロジックボードをフレームごと外します(写真3)

右スピーカ裏(写真4)とメモリスロット横(写真5)のコネクタを外します。


写真1

写真2

写真3

写真4

ロジックボードとご対面(写真6)

ロジックボード裏(写真7)ハードディスクなどが見えます。

いつもお世話になっているPowerPC G4 1Ghz様。(写真8)


写真5

写真6

写真7

写真8

ハードディスクが固定されているフレームはねじ2カ所で固定されています(写真9)

フレームを固定している2カ所とハードディスクを固定している4カ所のねじ、ATAケーブルと電源コネクタを外すと、ハードディスクが外れます。

HGST製のDeskstar 60GB 7200rpmが使われてました。(写真10)

ジャンパの設定はMasterではなく、CableSelectになってました。

今回換装するハードディスク
Maxtor製のDiamondPlus9 160GB ATA133 7200rpm 8MBCache(写真11)

元通り取り付けます。(写真12)


写真9

写真10

写真11

写真10

新生eMac!

とりあえずPantherのCDを入れて起動(写真13)、ディスクユーティリティーを立ち上げました。

S.M.A.R.T.非対応と出ているものの、ちゃんと160GBまで認識してくれました(写真14)

領域は60G+100G(拡張ジャーナリングフォーマット)に設定しました(写真15)

そのままインストールへ進むと...このディスクは起動ディスクに使用できませんとの表示...しばし固まり、冷や汗が...(余裕がなかったので写真なし)

見てないことにしてとりあえず再起動すると、今度はいけました。

CarbonCopyClonerで前のシステムをすべて引き継いでもよかったのですが、
いい機会なので久しぶりにクリーンインストール

言語リソースは日本語だけ、X11などのオプションを選択した状態で25分かかりました。(写真16)


写真13

写真14

写真15

写真16

元のHDDからデータ移行

eMacに入っていた60Gのハードディスクからデータを移行するために、メルコ製の250GBの外付けハードディスクDIU2-B250G(写真17)を外付けFWケースとして利用しました。

ツメをはずすだけで、すぐにばらせました。(写真19)

Maxtor製の250GBハードディスクが使われてました。
Maxtor DiamondMax16 250GB ATA133 7200rpm(写真19)

代わりにeMacに入っていた60GBを入れました。

eMacに接続したところ無事マウント。(写真20)

荒っぽいやり方でしたが、これで60Gのデータが移行できました。


写真17

写真18

写真19

写真20

換装前後の変化

ベンチマーク:Xbench1.1.3 ディスクテスト

  60G 160G
Disk Test (総合) 81.36 131.84
Sequential 85.56 132.54
Random 77.56 131.16

  60G 160G
OSXブート 2分30秒75 1分6秒82
Safari 19.84秒 17秒12
Dreamweaver 11秒19 8秒86
PhotoshopCS 22秒70  

ベンチマーク上では162%ほど速度が向上しました。OSの起動時間は明らかに早くなりましたが、これはOSをクリーンインストールしたのが大きいかも。アプリの起動時間の方は120%ほどなので、体感では「あれ速くなったかな?」といったところ。

容量が100Gも増えたので、eMacの使い方がまた少しかわりました。VAIOに退避していた動画ファイルがすべてeMacの方へ移せました。作業領域がばっちり確保できるので、動画編集もしやすくなりました。

気になるところとしては、動作音がかなり変わりました。以前だと、HDDの動作音など気にならなかったのですが、換装後はコリコリといった音が耳につくようになりました。7200rpm・流体軸受という点は同じ。変わったところといえばメーカーぐらいなのですが、これほど変わるものなのでしょうか。元(HGST)のハードディスクを見るとApple HDD Firmware 2002とあるので、静かになるようにAppleが手を加えていたのかも。


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